「福井旧庄屋佐藤家」という小さい看板を発見し車を走らせてみました。新潟市の岩室温泉より北に約1キロ国道460号沿い。
古い民家が並ぶ集落の奥の方にひっそりと建つ佐藤家住宅。
管理をされている斎藤様(写真)を中心に、地元の方々が「NPO法人 福井旧庄屋佐藤家」を立ち上げ、解体の危機にあった佐藤家を保存したそうです。

斎藤様にお茶をお呼ばれしたので囲炉裏端でしばしお話しをうかがう。
昭和30年代よりずっと地域に密着した写真を撮られていた方で、特に波の浸食で過疎化が進み、最後は原発の予定地になり無くなった村 「角海浜村」の人々をずっと撮り続けていたそうです。

消えゆく村を記録しながら、残す事や心の豊かさの重要性を感じ、この住宅の保存もそういった方々の意志の力で残されたものだそうです。中の障子や古箪笥は角海浜村の民家が無くなるたびに、少しずつ斎藤様が自宅に保管していたものだそうです。

豪農や新潟の財閥商家の家とは規模も何も違うが、そこにはたしかに人の意志と温もりを感じました。
豊かな時間をいただきました。

「福井旧庄屋佐藤家」
住所:新潟市西蒲区福井1864

※これらの写真は保存活動の報告書などに使用していただく為に無償提供しております。

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