遠山記念館:埼玉県川島町
設計:室岡惣七 / 大工棟梁:中村清次郎氏

日興証券 創立者の遠山元一が母の為に建てたたてもの。
茅葺きの豪農風建築と書院造り、数寄屋造りの3棟を廊下でつなぐ大邸宅です。
普段は非公開の二階部分が特別公開されてましたので見学してきましたが、一階部分だけでも十分見応えのある建物です。
左官仕上げや建具やランプなど見どころ満載でした。
見学者が大勢いたので撮れなかった部分も多いですが、『三脚を構え建築写真家としてしっかり撮りたい!!』そんな欲求がフツフツと湧いてくる建物でした。(真面目に撮影したら3.4日かかるであろう程の規模!)

床の間などの土壁にあるムラは「墨差し天王寺」と説明されてて、調べたところ天王寺という土に墨を混ぜ早く佗びた雰囲気にする技法だとか。また、外部のオーストリッチ風のまだらな土壁は『蛍壁』と言うらしいです。行く度に別の何かを発見できそうなので、またの機会に再訪したいと思います。