中山道の浦和宿に残る町屋の調査見学に参加してきました。
車でサーっと通過してると見過ごしちゃう明治から昭和初期の建物。
漆喰だった壁は波板で覆われしまってますが、内部は懐かしい、玉蔵院と市民会館のそばにあったおばあちゃんの家を思い出しました。
古い建物が無くなっていく。
車で素通りしてきたような私含め多くの人にとっては気づけば無くなってる程度の事。
その裏では保護や調査活動を頑張っている方々がいることを知りました。
建築家の方々がほとんどなので「あそこの造りが云々」う~ん振られても私にゃわかんない@@
私は見て感じるのが専門。時に知識は感覚を邪魔するのであえて勉強もしない(言い訳じゃないよ(^^; )
難しいことは抜きで興味を持った。そんな私みたいな素人が増えてけば微力でも役に立つかなと思い写真をアップします。
駅から近いこの地域、並大抵ではない意志と覚悟がなければ古い建物を維持するのは難しいでしょう。
歩道拡張の為セットバックを求められている区間もあるそうです。
※外観写真と内部の写真は別の建物です。(厳密に言うと浦和宿から外れた場所の建物も含まれています。)
この地域のさいたま市の計画 →
リンク先より抜粋中山道は、400年以上の歴史がある街道であるとともに、本市を南北に縦断する重要な幹線道路であり、市内の主要な駅の近くを通る、にぎわいのある路線です。
本路線を整備することによって、歩行者などの安全確保や交通事故の防止、さらに、防災機能や都市景観の向上など、暮らしの安心・安全や、都市機能を高める道路として、沿線のみならず周辺地域へ寄与するものと考えています。
文教都市をうたっているさいたま市 記事によると400年以上の歴史なのですね。
電線地中化して歩道と自転車道作っても、そのために宿場の歴史壊しては本末転倒。
ここより多くの危険箇所をかかえるさいたま市。
色んな立場の方がいると思いますが、その街の歴史を上手く活用できるか破壊するか役所の腕の見せどころですね。
察するに文化事業や観光関係なんて金が動く土木より力弱いんでしょうが、期待してますさいたま市!
今回は偶然この調査の案内を見て参加させていただきましたが、STEP-imageではこういった保存運動には積極的に参加したいと考えております。
ボランティアで撮影しますので興味のある方はご連絡ください。
問い合わせ →
※年度末などの繁忙期や仕事並みのクオリティーを求めないでくださいね(@^_^@)
今回も三脚構えず手持ちで感度上げて撮ってるので分かる方が見るとザラザラな写真です。外観なんてスマホだし…
あとがき:
浦和駅から駒場にむかう旧道。バスも通り自転車も居て、当たり前のように渋滞している道。
通行者から見たら「もっと広くしろよ!」と思ってましたが、浦和駅東口の再開発が終わってから一気に道幅が広がりました。
一部を除き…古いたたずまいの建物を挟み数件分だけセットバックがすんでません。
今回の調査に参加するまでは「邪魔くせ~な!さっさとセットバックに応じろよ!」的な感覚がありました。
ですが今はあの家の人が半端なく心が強いんだと感じてます。
仲間だったご近所が色々なものに負けどんどんセットバックに応じコミュニティーは壊れ、しまいには単独で抵抗し、新しいご近所や通行人のほとんどは迷惑で邪魔な家と思ってる。あの界隈絶対渋滞で車止まってるので皆知ってるでしょう。でも数年前はその側にも雰囲気の良い建物あったの皆さんおぼえてるでしょうか?そこそこ邪魔な木と共に…地権当事者にとっては非常に重要なこと。でもその他にとっては些細なこと。(逆に迷惑と感じてる)
でも! 渋滞関係なしで考えた時、あの雰囲気のいい建物を残したいか聞けば多くの人は残したいと答えると思うのでは?
似た感じの道でも志木市や蕨はちゃんと保存している。
素人でもわかる地図に定規をあてた感じの歩道計画。そこを志木や蕨みたいにクイッと曲げちゃいけないのかな?
そうすれば地権者の意地も通行人の利便性も景観もまもれるのでは?
所詮ぼくら市民なんてワガママなもの、新開通の首都高山手トンネルの半端ないクネクネをみた素人の考えかもしれませんが…さいたま市は旧浦和、大宮、与野、岩槻が合併して今をなしている。旧浦和市は古くは浦和宿からなる浦和村と三室宿からなる三室村が合わさり市となったとか(病院の待合室にあった三室史より)
私の住む三室では地主が強いので地主関連の家の長屋門などが比較的多く残っている。
更に私など移住者含め、初詣など文殊寺(寺)に皆当たり前のように行く。
それだけ強い地域性を残しつつ、宿としての記憶はバス停に残るだけです。頑張れさいたま市!
なくしたものは取り戻せない!
以下今回の調査活動の主催者です。
浦和宿けやきの会
うらわ建築塾 (HP→)
※これらの写真は保存活動の報告書などに使用していただく為に無償提供しております。